昨日日本IBM主催の顧客向けzNextセミナーにおいて正式発表となりました。
GA自体は3/9とのことです。
私自体は今まで巨大化するIBMメインフレームあまり魅力を感じていませんでした。
というより日本での使い道が想像できなかったのです。

ただ、z13からは日本でも十分使い道があるとみました。
私も以前銀行勘定系のこれからという部分でもメモリー大量搭載を前提にしているというあたりは私が着目している部分と同じ部分をIBMもフォーカスしているようです。
今までも垂直統合のプラットフォームでz/Linuxを集約稼働ができた。
ただし、z/VMを使わないとメモリーの問題が解決できなかった。
今回より、KVMスーパーバイザー 開発意向 を使えれば、今まで心配していたメモリーもさほど気にならないと思う。
今のところ、コア課金をするSWに対してもかなりライセンス料の削減にもなってしまうのである。

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最近はこういったスケルトンモデルを紹介するようになり、昔ながらのメインフレーマーからすると、不思議であるが、ここまで出せるIBMの自信を感じます。

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こちらが今回のz13CPUとなります。今回はPOWER8との共通化を図って製造されています。
今回のクロック周波数は5.0GHzとなっています。zEC12より少し少ない印象ですが、SMT(マルチスレッディング)が搭載されたり、SMIDが新たに実装されたため、実質はパフォーマンスは大幅によくなっていると考えます。

IMG_0326今回個人的に非常に注目したのが、メモリーです。zEC12では3TBまで搭載可能でしたが、z13では10TBまで搭載可能です。
でも実装できても価格が・・というのは私も感じましたがこの部分についてはz13のコンセプトでもある、メモリーを最大限に使ったビッグデータという点からお安めには設定したそうです。

IMG_0330こちらがI/Oドロワーとなります。

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こちらはまだアップグレードが可能です。

 

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今回より変わったのは欧米ではすでにハードウェアでシステム全体の性能を上げるという考えでしたが、今回は今までのメインフレームとは違い、日本でも同じような感覚で行けると考えます。

先に公表した日本の銀行勘定系近代化についても、z13が発表される前からインメモリーを想定した形で執筆しておりましたが、z13を活用する方向で加筆したいと考えます。

今回のようにメモリー増設であれば、あまり関係ないのですがやはりSWの料金が非常に心配です。IBM製品はオファーリングなどでまだ問題がないと思いますが、問題があるのが3rdベンダー製品です。
私の経験でも3rdベンダーライセンス料金の問題でCPUを増強できなかったという経験があります。