いつもは新機種が出ると書くのですが、今頃になってしまいました・・・。
毎度毎度、こんなスペック日本でつかうんかい?と思うのだがUSだといるらしいです。
日本で、レガシィーなユーザー(z/OS)を使っているユーザーにはいらないスペックかもしれません。
ハードウェア価格はあまり問題がないように感じますが、それと比例してソフトウェアライセンス料金が上がってしまい、キャパ不足であっても、あげられないという現状があります。

System z on Linuxの場合は逆に作用します。
いつもキャッチコピーで運用費の削減と漠然とうたわれているだけなので、イメージがわかないですが、各仮想サーバーへはGUIを使って一元的に行えます。IAサーバーのようなキッティングなどがいりません。これが台数が増えると相当なワークロードになります。
また、台数が多ければ多いほど、ハードウェアの故障個所が増えるのでこれも相当なワークロードです。System zはリモート監視により自動的に技術員に通知され、故障個所が即修理される仕組みになっています。この辺もアドバンテージだと思います。

もう一つのメリットはソフトウェアライセンス料金の削減です。
Oracle License 係数
これはプロセッサー種類により異なります。当然Oracle製品のハードウェア製品に対しては低い係数です。
IAの場合は、0.5、System z の場合は1.0となります。
たくさんのIAサーバーで動いている場合に、使用率が高くなくても一律に発生します。
台数が増えれば増えるほど。
なぜ、System z を使って高密度なサーバー統合ができるかというと、アーキテクチャの構造に由来します。そもそもタスクスイッチングが他のサーバーの1/10程度なので、論理分割イメージ間でのきめ細かくリソースを割り振るため、負荷が増えるとスローダウンするという事象があまり出ません。あまりハイパフォーマンスを追及するものには向いていないと思います。
あまり稼働率が高くないマシンをSystem zに統合するとそれだけライセンスコストが低減されるわけです。
この辺の大規模な統合あたりにzEC12は用途を見出せそうです。