全部の工程をしている人はなかなか少ないのかもしれません。

おおよそ知っている人は、マシンのリプレースとかそういう場面ではないでしょうか。
ハードもまっさら、DASDもまっさらの場合はどうするんでしょうか?こういう場面もほとんどないですが・・。
自分のメモを兼ねて書いてみます。

実際にはオーダー、搬入されるまでにもやることはあるのですが、そこは省略します。

搬入されるのにあたって、いくつか準備するものが必要です。
そもそも、z/OS一式をオーダーするのには、3種類の種類があります。
SystemPac あらかじめ、提示した構成を指定し、最低限TSOまでカスタマイズされたもの。
ServerPac  SystemPacで行うものを自分で行う。
CBPDO       これはあまり現実的ではないので省略します。

SystemPac以外はドライバーz/OSもしくは、ほかで動いている、z/OS(新ハードウェアをサポートするPTFを適用したもの)が必要です。
新しいハードウェアに対応する、IOCPも必要です。
もしリプレースであれば、既存のz/OSにPSP Bucketセレクションされた新ハードウェア対応のPTFを適用する必要があります。

準備はこんなもんですが、
大体の手順を書いてみます。SystemPacでオーダーした場合はかなりの手順が削減されます。

当然、設置、搬入は技術員が行います。(逆に我々はできません)
DASDなどへの結線なども行ってもらえる場合もあります。
ここから先が作業になります。

①IOCPソースからIOCDSを生成する。
新しいものには技術員検査用のものしかないので、行う必要があります。
リプレースを行うにしても、そもそも、PCHPIDが異なるので、必要です。
事前に、別のz/OS,z/VMなどでシンタックスチェックを行っておけばよいと思います。
初回のみ、スタンドアローンでの生成が必要ですが、それ以降は、z/OSからも行えます。

②ドライバーOSの準備
SystemPac、ServerPacとも、スタンドアローンDFDSS、ICKDSFが必要です。
あらかじめ、ドライバーOSが準備されていれば必要ありません。

③OSの導入
SystemPacについては、単純にRestoreをしてしまえば、すでに最低限はカスタマイズされているためそのままIPL・稼働が可能です。
ServerPacについては、ドライバーOSを使って各種導入作業を行います。
DVDの場合は、ドライバー側にSMS管理のDASDが必要で、Javaも必要です。

これらで一応最低限、TSOまで使えるシステムは稼働します。

まずこういうことを一連で一人でやる機会はまずないと思いますが。私の場合、自社のシステムの準備なんかでこういう作業を5回以上はやっているので慣れていると思いますが、
なかなかこの辺、想像がつかない方が多いだろうと思い、書いてみました。

あんまり役に立たないですね(笑)