という企画のデモを担当させていただきました。デモ担当兼1ブロガーとして参加させていただきました。

この企画、facebookとTwitterのみで集客してしまったという企画。今までではありえないですね。

普通はセミナーできちんと台本作ってレビューしてみたいな感じでやるものですが、それもなし(笑)

私自身メインフレームにかかわって20年になります。

実はメインフレームLinux(z/Linux)が誕生してすぐにUSの大学がz/Linuxのディストリビューションを早速入手し、当時の会社のメインフレームに入れて研究をしてました。

当時のz/Linuxってとにかく遅い。というのが第一印象。会社で見せたら酷評でしたね。

私自身も代理店としてどう売るのかはっきり言ってよくわかりませんでした、なのでいろんな研究を片手間でやってました。

私自身、ある時はIBM代理店でメインフレームを売って歩いたり、ユーザー企業(金融機関)で逆の立場だったりしたこともあります。

実際に金融機関に在籍していた時はサーバーで行くのかメインフレームで行くのかというコストシミュレーションを行った結果、結局メインフレームにしたということもありました。

なので、使う立場の方の先入観というのは非常によくわかります。

今回の企画はメインフレームは古いという日本では一般的な常識を覆してしまおうという企画の一環です。

実際にいらっしゃった方にもそういう感覚を持っていらっしゃる方もいました。

この前段としてブロガーミーティングがあり、今回のメインフレームを見に行こうという企画になりました。

まぁ、いろいろ議論はされていると思ったので、レガシィーな部分と新しい部分をいっぺんに見せてしまえということで実際にデモンストレーションを行いました。

レガシィーとやり玉にあがるCOBOLのソースを3270で見せつつ、かたやz/Linuxを実際にブートして、Xwindowまで見せてしまおうという。

ホントは最近安定版が出た、QEMUという異プラットフォームでソフト的にエミュレーションしてしまうものを使って、Windowsとかknopixという奥の手も用意はしてました。

これはここ最近のテーマでした。

ユーザー企業では、メインフレーム系と分散系という風に組織が分断されている場合が多いです。

その垣根をあっけなく超えてしまうのがIBMのメインフレームでしょうか。

私は以前にこんな遅いLinuxでサーバー集約なんてできるわけがないと思ってました。

なんか売り方はないのかといろいろ検証をしてました。

当時のメインフレームとIAサーバーに同じjavaアプリを搭載して多重でJDBCでDBにinsertしまくるというテストを行いました。

その結果、パフォーマンスはIAに軍配が上がりますが、多重度を上げてゆくとIAはinsert件数に非常にばらつきがあり、ある時点で落ちてしまいました。

一方、z/Linuxはパフォーマンスはそれなりだったが多重度を上げていっても安定したinsert件数がでたという結果になりました。

これをもう少し分析してみるとコンテキストスイッチが非常に早く、IAの1/10でした。

確かにハイパフォーマンス物にはz/Linuxは向いてません。ただ、データベースなどの安定的にたくさんさばくというのには非常に向いています。

サーバー集約もこの恩恵を受けて、統合が可能であるという結論になりました。

今は単体性能も上がったので集約もできてパフォーマンスも期待できるとこまで来ました。

そもそもこのz/LinuxってドイツのIBMの若いエンジニアが夏休みになんとなく移植したらできちゃったという代物らしいです。

MVS屋さんとしてはこういう風になるとは予想もしてなかったですが。

今回の企画が日本の方に浸透してゆけばよいなーと感じました。