z/OSV1R12から提供メディアにDVDが追加されました。
これにより3490での提供は終了となりました。

z/VMだとDVDからはDVDからIPLし、そのまま、INSTPLAN→INSTDVDにて導入ができますが、z/OSの場合は異なります。

後述の手順で行う際に以下のスキルが必要になります。
①z/OS USSのスキル(zFSを扱うため)
②DFSMSのスキル(上記zFS D/Sを作成するために必要)

手順としては以下の通りになります。(ServerPacの場合)
①DVDメディアからFTPサーバーに全ファイルをアップロード
②LOADRIMによりDRIVER システムにダイアログを導入
③DFSMSにてSTORAGE CLASS/STORAGE GROUPの定義 ④を行うため
④マルチVOLUME 拡張LINEAR VSAMをアロケーション。(zFS用)約20000Cyl必要。
3390-9型で3本
⑤④で作成したzFS D/Sを任意のマウントポイントにマウント
⑥テンポラリー用に別にzFSを作成し、マウント
⑦DRIVERシステムに導入したダイアログからRECEIVE
⑧ダイアログにて環境設定のためのカストマイズ
⑨ダイアログからJCLの実行
⑩TARGETシステムのIPL
⑪TARGETシステムへダイアログ一式をコピー
⑫後続のダイアログ処理の実施、およびIVPの実施

となりますが、テープ導入と比べるとDRIVER側に手を入れる必要が相当あります。
リストアする各種D/Sはpax圧縮がかかっています。基本的にjavaも使います。
デフォルトではOMVS D/SはHFSではなくzFSとなります。

実際におこなってみて出たトラブルですが、
TARGETシステムにD/Sをアロケーションを行う際に、DRIVERシステムに存在する、OMVS D/Sとバッティングしてしまい、いったんOMVSをシャットダウンする必要があります。その後、OMVSを起動してくださいと出るので再度OMVSを再起動します。
あとはTARGET側にあるSYS1.LINKLIB(この時点では別名)をAPF登録する必要があります。

というわけでかなりめんどくさいですが時代もかわったよなと思います。