メインフレーム人材不足の懸念は日本が先進国の中で最も高い

CA社がつい最近発表したものがある。
http://www.ca.com/jp/news/Press-Releases/apac/2012/jp-20121108-mainframe-survey.aspx
これがもしIBM社が出したものであれば、あまり信憑性がないととらえられると思う。
CA社でもメインフレームソフトはかなり出しているので、公平性は?と聞かれると疑問がないわけではないのだが。

私は金融機関出身なのでどうしてもそちらの事情しか分からないのだが、私なりに考えるのは以下の通り。
最近金融機関の勘定系がオープン系に移行がそこそこ事例として上がっているが、一番挙げられているのが、メインフレームで継続した場合の価格高騰というのが理由として挙げられる。
このことに間接的に影響していると思われるが、IBMメインフレームユーザーからのダウンサイジング事例はほとんど聞いたことがない。国産メインフレームの行く先に非常に不安がある、国産ベンダーが軒並みオープン系へ誘導させているのもあると考える。国産ベンダーがメインフレーム事業を本音ではやめたいとも読めなくもない。
このレポートではメインフレームエンジニアの不足と書かれているが、ユーザー側にベンダーと対等に渡り合える人材がいないことのほうが問題であると考えます。
私も在籍したころはやはりこの部分を買われて、やっていた実績がある。やはりいないのである。

ユーザー側としてはメインフレームはよくわからないので、丸投げ、さらにそこから下請けが始まるというのが現状ではないだろうか。
いわゆるベンダーの言いなりになっているところもあると思います。

ユーザー側で確固たる責任をもってやっているところもあるのは事実です。

要はパンドラの箱を開けたがらない。
これは日本の企業文化につながる部分ではないかと思います。

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1件のコメント

  1. 野良猫

    メインフレーム技術者が、少なくなっているのは、国産メーカが、自社製品の情報を公開しないのが、原因だと自分は思っています。
    簡単な情報は公開していますが、マニュアルに代表される技術情報は、殆ど公開されていない。

    また、国産メーカ社内にもメインフレームを、熟知した人材が居なくなっているが、情報を公開していないので、新しい技術を知っている人材が、社外には居ない。

    それで、メインフレームを止めたがっているのだと思うのですが、そのような状況を作ったのは、誰でもない、国産メーカだと自分は思っています。

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