ここにきてまたトレンドなのかなーと思います。

ちょうどSystem zでLinuxは誕生して10年になりますが、つい5年位前までははっきり言って遅くて使い物にならずに「これはいったいなんのメリットがあるんだろう」とずっと思ってました。

z10がでたあたりからこの辺が劇的に改善し、他社のハイエンドサーバーと同じくらいのパフォーマンスを出すようになりました。Linux自体もかなり進化しており、従来のUNIXをも肩をならべたのではないでしょうか。

System z(IBMメインフレーム)でLinuxを使うメリットがずっとわからずにいましたが、ここにきて理解ができました。
理由はSW保守費用の大幅な削減が可能であるということ。
おそらく100台以上のUNIXを使ってるあたりから、メリットが出てくると思います。

あとは仮想化でしょうか。なんたって元祖仮想化ですから・・・。
この辺はまだ優位性が崩れてないのも事実です。
仮想化でたくさんの仮想マシンを1台で動かしてもよほどのことがない限りスローダウンすることがありません。
(明らかにCPUやメモリーを相当使うサーバーを統合するとさすがに落ちます・・・)
これもメインフレームの特性。コンテキストスイッチが非常に早いのでこの辺もあまりボトルネックにはなりません。
コレのおかげでI/Oをたくさん使う処理でもスローダウンが少ない。
今までもこういう特性があったのですが、いかんせんCPUスピードが遅かったのですが、z10のアーキテクチャ変更からこの辺もクリア。
1台で仮想化マシンをたくさん立てて、筐体全体でかなりのCPUを使用してもスローダウンがあまり出ません。
仮想マシン間のCPUのスライシングも早いのが特徴です。
よってたくさんのUNIXサーバーを統合することが可能になります。
ということは実質的にCPU数が減るので、Oracleなどの保守料が結果的に減るというのが最大の利用価値ではないかと思います。

今はItaniumがかなり微妙なところです。大規模DBとしてのハイエンドサーバーとしての受け皿にもなります。
確かに今でもSystem zは旧来のレガシィーな使い方をする人もたくさんいます。
ただ、今まで全くメインフレームに縁がなかった人が使う機会も増えてきました。

ハイエンドUNIXの代替としてかなり存在感が増したというのが現状ではないでしょうか?